とらないための子ども写真の撮り方:2日目

☆ このシリーズ記事は、2021年にnoteに投稿した記事を一部リライトしたものです。☆

子どもと過ごす時間を大切にするための、サクッと撮れちゃうテクニック。

名付けて「とらないための子ども写真の撮り方」シリーズ、2日目です。

前回は白板が1枚あれば、すぐに写真が撮れる環境が作れるよ!という話をしました。

今日は、その白板を使うときに、まず注意を向けたいポイントをご紹介します。

もくじ

この写真、なんかビミョー、の正体

下の2枚の写真をご覧ください。

まずはどっちの写真が自然に見えるでしょうか?
(場所を変えて並べ直したので、位置がちょっと違うことは無視してもらえたらうれしいです。。。)

2枚目ですよね。


何が変なのでしょうか?


影の位置、ですよね。

2枚目は、逆さまに並べて撮ったものを、アプリで上下逆さにして、下側から光が当たるようにしています。

自然界では、下から光が当たることがほとんどないので、「どこが」とは分らなくても、どこかおかしい感じ、違和感を感じてしまいます。

こうして並べてみると、違和感は一目瞭然ですが、もし、1枚目しかなかったら、どうでしょう?

なんか落ち着かないけど、こんなもんかな?

と思っちゃったりしませんか?

実は、「なんかイマイチだけど、何が原因なんだろ?」が分からないときの答え、

もしかしたら、この「影」のせい、かもしれません。

ちゃんと見てくれなきゃ、いたずらしちゃうよ

白板が背景の場合、基本的に上の方から見下ろすように撮影することが多くなります。

普通に横から撮るときと比べて影は目立ちにくいので、平べったいものを真上から撮るときは、影のことはあまり気にしなくても大丈夫。

ただ、ちょっと厚みがあるものを撮るときや、高さが違うものを一緒に撮るときは、気をつけないと、影の方が本体より目立ってしまったり、高いものの影が、低い方に重なってしまうことがあります。

こちらもちょっと見比べてみましょう。

どちらも大して違わないようですが、よく見ると影に入ってしまっている方は、鮮やかさが落ちているのが比べるとわかります。

鮮やかさだけなら、ある程度画像処理で対応できますが、光のハイライトからのグラデーション。荒い画像とはいえ、これがあるのとないのでは大違い。

構図的には左が大きい方が落ち着くので、見る人によっては1枚目の方がよく見えるかもしれませんが、影の中と外の見え方の違いの例として、見ていただければ幸いです(土下座)。

この「影」のいたずら。

撮っているときに気がつければ直せますが、この影の位置や、影のために失われてしまったディテールを、後から取り戻すのは大変です。

なので、「影」を、文字通り「影の主役」として、最初から眼を向けてあげること。

が、大事!!!

「思わぬいたずらしないように、ちゃんと目を向けてあげましょう」とか、まるで2歳児の育児アドバイスみたいですね(2歳児よりははるかに平和的だけど)。

写真界のいたずらっ子(と命名したら忘れないかな?)に愛のまなざしを

「人は見たいものしか見ない」
「知らない概念を人は認識できない」

なんて言葉、心理学とかの本で聞いたことがあるかもしれませんが、見えてるけど見えてなかったことが見えるようになると、同じ景色でも全然変わって見えるようになって世界が広がります。

子どもは育つたびに新しい概念に出会い、その度にそうやって世界が広がるからこそ、生き生きしているのかもしれません。

でも、それは大人でもきっと同じはず!

この記事が、そんな世界が広がるひとつのきっかけになったらうれしいです!

というわけで、今日から写真を撮るときは、陰ながら写真を支えてくれてる、イタズラ好きな「影」のこと、どうか愛をもって、みつけてあげてくださいね。

ゆっか

※メイン画像(&最初の比較画像)、何を撮ったのかわかりにくくてすみません!答えはこちらです(_ _)

次回は、ライティング(光の扱い方)についてです!

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