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とらないための子ども写真の撮り方:5日目

こんにちは!ゆっかです。

前回は、パッと見何が変なのかわからない、どこか垢抜けない…。その原因のひとつ、距離感について説明しました。

今回は、子どもの写真を垢抜けさせるために役立つ、もうひとつの方法についてご紹介します!

こちらも写真で表現するときの必須のスキルだと思っているので、ぜひ最後までおつきあいくださいませ!

もくじ

目線の高さに写りこむ、撮る人の気配

スマホで自分の子をなんとなく撮ると、親バカフィルター効果で垢抜けない写真になる、というのが前回の話。

垢抜けなさの原因となる距離感を強調してしまわないよう、なるべく離れて歪まないように離れて撮りましょうという内容でした。

歪まずに全身が画面に収まる程度に離れれば大丈夫。

でも、親バカフィルターが見えなくしてしまうのは、距離感だけではありません。

自分の子どもは360°どこから見てもかわいいですよね。

そう、親バカフィルターのもうひとつの原因はカメラのアングル

特に、「親目線」を感じさせる、カメラの高さです。

完全に親目線の例。生活臭いすぎて失礼します。

親の目線の高さから子どもを撮るとき、親子的な距離感で写り込んだのと同じ、親の気配が写ります。

それによって見る人に、必要以上のリアリティ(生活臭)、生々しさを感じさせてしまうのです。

ゆっか

ほんとはアングルには高さだけじゃなく「向き」も含まれますが、今回はここはスルーでお願いします…!

フィルターを外して、他人目線に寄り添う

では、この生活臭あふれる親の気配を消し込むにはどうしたらいいのでしょうか?

それは距離感のときと同じ。親目線を離れること。ニュートラルな高さまでカメラを下げることです。

子どもから離れ、カメラを下げる。
撮ろうとしている物や人との関係性から発生した自分=親目線を一旦リセットする。

これによって、ポロリと親バカフィルターがはずれます。

目線の高さが暗示する「写るものの性質」

ニュートラルな高さとは、写すもののちょうど中央付近(人物の全身ならヘソ、顔のアップなら目)のことです。

適度に離れた状態でこの高さから撮ると、その人や物の形をそのまま、ありのままに記録することができます。

逆に、これ以外の高さから撮ることは、距離が何かを強調したように、写るものの性質の一部を強調します

では、どんな性質を強調するのでしょうか?

例を挙げて見てみましょう。

見下ろす写真は、見る人を写る人より大きな、上にいる存在だと感じさせる

人間を高い目線から撮った写真は、「未熟さ」「かわいさ」を強調します。上からのアングルは、目が大きく見える、鼻の穴が見えにくい、などの効果がありますが、それもこの見え方につながるひとつの要素。

撮っている人(と視点を分かち合う見る人)より下の存在である、という見た目通りの印象をまといます。

上から目線で撮った写真は、見る人に写っているものは、自分より弱い、未熟な守るべき存在、という性質を暗示するのです。

女の子のグラビアやペットに多いアングルですが、この「ありがちな撮り方」の写真を何も考えずに使い続けることは、古いジェンダー意識など、見直しが求められる価値観を再生産するはたらきも持つことは、ちょっと頭の片隅に入れておいてください。

赤ちゃん正面に父親を待たせ、ダッシュで横に移動し寝そべって撮影。
なにげない1枚ですが、母親が普段見ることがない、非日常的な角度です。

逆に低い目線から撮ると、「たくましさ」や「成長」が強調されます。足が長さや鼻の高さが強調されるので、年齢より大人びて見える撮り方です。

ハイハイする赤ちゃんのこの写真は、地面ぎりぎりにカメラを置いて、見上げるように撮っています。

さすがに上位の存在、とまでは行かなくても、どことなくたくましい、自発的に成長していくエネルギーが感じられるのではないでしょうか。

男性に使われることの多いアングルですが、足が長く見えるので、全身写真でよく使われます。アングルの効果は、関係性や性質の演出のためだけに用いられるわけではないことも、頭の反対側の片隅に置いておいてください。

ゆっか

たとえばセクシーな目的の写真では、どのパーツを強調したいかでアングルが決まることの方が多そうですね…うん。

同じシーンでも撮り方で印象はこんなに変わる

さて、高さを生かした写真をふたつ紹介したところで、今度は同じシーンを違うカメラ位置で撮った写真を比べてみましょう。

真上から見ると神の視点

人間性はほとんど感じられず、色や配置の美しさが印象の大半を占めます。もはや他者を超えた、非人間な視点です。

共感を狙う写真には向きませんが、生々しさや親バカ的な印象を避けたいときには、最も適したアングルといえるでしょう。

ゆっか

イス1個ですぐ撮れるからかなりイージーなおすすめアングル。赤ちゃんの上にスマホを落とさないように、ストラップは手首に、がマストだよ!

一緒に座っている(主観的な)親の目線の高さ。

何よりもまず、生活感が伝わります。見ての通り、背景もいろいろ写り込みやすいです。

最も生っぽく見えるので、他人に見せる目的の写真の場合は、取り扱いに注意が必要なアングルです。

ゆっか

なんて言いつつ、家庭用は生っぽい方がいいことも♪ 自宅の記録用ならこれで充分!

目線の高さになると子どもの気持ちに寄り添う感じが出てきます。

表情もよく分かり、何をしているかも伝わりやすいです。

子どもが座っている状態だと、結構苦しい姿勢になりますが、この高さがニュートラル。子どもに限らず、主観的な視点の罠を逃れるには、目線の高さ〜ヘソの高さまでカメラを下げましょう。

ゆっか

ポイントは歪んでいるように見えないよう、画面内の直線をなるべく傾けないこと!スマホならカメラだけ下げてもいいですね〜。

さらに低くなると、もはやブロック目線。

顔を下から見上げる高さです。赤ちゃんが力強く感じられるだけでなく、うっかりするとブロックに共感してこの赤ん坊(巨人)にいつ壊されるかという怯えすら感じます。

ちなみに、カメラ(スマホ)は床に完全に付いています相当撮りにくいので、なんらかの意図を持っていないと撮ることがないアングルす。

ゆっか

赤ちゃんを下から撮ると、進撃のアレを思い出しますね…!特に無垢のアレを…!

目線の高さの調整は、まずは距離をリセットしてから

物を撮るときでも基本的には同じ。

撮るものとカメラが近ければ近いほど、前回説明したように形が歪みます。

歪むことで、この機能はさらに強調されるので、よほどはっきりした目的がない限り、近距離&自分の目線の高さから、必ずリセットしてから撮るのがオススメです。

高さより近づきすぎによる歪みの方が効果としてはパワフル

そのため、近距離で上から撮ると、上から目線のかわいらしさより、迫りくる生々しさが勝ってしまうので気をつけてください。

逆に、どうしてもカメラが引けない、これ以上離れられない!というときには目線の高さに合わせることで、ある程度歪みを抑えることができます。

上からだとパースがきつく、迫力満点
被写体の高さで撮ると、それだけでちょっとマシに

距離がとれないシーンほど、この目線の高さ(=カメラアングル)をニュートラルにする(=撮りたいものの高さと合わせる)効果は大きいので、ぜひ意識してみてください。

どんな世界も「基本姿勢」ができる・できないの分かれ目

距離と目線の高さ、このふたつをリセットした状態が撮影の基本姿勢。

フォトレッスンでは「ホームポジション」と名付けて説明していますが、呼び方は特になんでもOK。

とにかく、まずは「主観性」を排除する基本の姿勢を身につけること。

それだけで物も人物も、もう、大抵のものは垢抜けなさとはGOOD-BYEです。

悩まずにスタートできるので、撮影の時間も大幅に短縮できる=時間をとらない撮影につながります!

基本の姿勢を身につけることの大切さは、他のあらゆる世界と同じ。写真の基本というと、光や構図の話はよく聞くかと思いますが、「姿勢」については案外見過ごされがちなのではないでしょうか。

このシリーズはスマホでも使える方法を基本にして解説をしていますが、一眼を買ってるけど上手く使いこなせていない!という方にも大きなヒントになるはずです。

写真のような、親目線だと若干絶望するシチュレーションも、カメラを通して神目線に立つことで、気持ちも神目線になれる
…かもしれません。

騙されたと思って、ぜひ試してみてくださいね!

ゆっか

親バカ写真と分かち合える写真、親にとってはどっちもいい!使い分けられたらもっといい♪

次回は、撮影のメンタル面について書きます。今日もおつかれさまでした!!

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