物語をつなぐプロジェクト、「絵本のバトン」はじめます。

絵本のバトンタイトル

絵本のバトンについて

絵本があゆむ物語

絵本。それは絵と言葉で物語を描いた本のこと。
絵本には物語が綴られていますが、絵本自体も一冊一冊それぞれのストーリーを持っています。

 

たくさん読まれたからこその折れ目、破れ。
なんども本棚から引っ張り出されたからこそめくれてくる背表紙。
 

図書館の絵本や破ったら弁償して交換ですし、汚れた本は古本としても売れません。
 

けれども、こうした傷跡を絵本が歩んで来た軌跡としてみつめなおすことができたら、それもひとつの物語となるのではないでしょうか。
 

絵本のバトンは、このような愛された軌跡を持つ捨てがたい絵本や、ぜひ人にも勧めたいお気に入りの一冊を、手から手へとつないでいくことで、絵本自身のストーリーを育むプロジェクトです。

「絵本のバトン」の仕組み

「絵本のバトン」は、主に2つの仕組みでできています。
 
・絵本にカードを貼り、メーセージや履歴を残す
・「#絵本のバトン」とハッシュタグをつけて感想をインスタグラムに投稿する
 

投稿は義務ではありません。ネット環境の全くない人でも、カードを通じて楽しむことができます。

インスタグラムは、楽しみを広げるためのツールです。

 

このプロジェクトが目指すもの

ジブリの映画「耳をすませば」では、主人公の雫が図書室で借りる本の読書カードに、いつも同じ名前が先に書かれているのをみつけたことから、物語がはじまります。
 
今はこうした仕組みはなくなりましたが、読書カードには、同じ本を手に取った誰かとの縁を感じ取れる「ゆるやかなつながり」がありました。
 
絵本の描く物語、
絵本自身が歩む物語、
そして絵本を通して誰かとつながる、読み手たちの物語。
 
絵本の外に広がる物語の一員となることで、子どもの想像力の翼も、より一層広がるのではないでしょうか。「絵本のバトン」は、そんなきっかけになることをめざしています。
 
(絵本作家・出版社の方はこちらをご覧ください)
はじめ方

《はじめかた》

1)絵本を受け取ったら、裏表紙の裏側に貼ってあるカードに、
「受け取った日付」と「ニックネーム」を書いてください。
インスタグラムアカウントのある方は、アカウント名を「@」付きで書いてください(任意です)
 
2)次の人に渡す前に、メッセージ欄に一言感想などを書くことができます。こちらも強制ではありません。 

ポイント

絵本を手にした人が手元に置いておく期間は自由です。その場で読んで、すぐに次の人に渡しても、飽きるまで手元においてもOK。
ボロボロになって、もう本としての役目を終えたと感じられた場合は、処分しても大丈夫。別れもストーリーの一部です。 

もっと楽しむ方法

絵本のバトンは、インスタグラム上にアカウント(@ehon_no_batonを持っています。
感想を書いた投稿に「#絵本のバトン」とハッシュタグをつけてインスタグラムに投稿してみましょう。タグ検索を通して、他の方に見てもらうことができます。 

インスタグラムへのタグのつけ方

絵本カードには、絵本を最初に差し出した人がつけたハッシュタグが書かれています。 
タグ名は、「#EB絵本の名前」の形式です。
 
「#絵本のバトン」に加え、投稿にこのタグを加えることで、特定の絵本にまつわる投稿を探すことができるようになるので、ぜひ書き加えてみてください。あとで自分の手元にあった絵本を読んでいる仲間にみつけてもらえるかもしれません。
タグの例 

投稿の際のおねがい

絵本は想いを込めて書いた作者、手をかけて世に送り出した出版社が存在するかけがえのない著作物です。

著作権法 第32条
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

感想の投稿自体は「批評」に当たるため合法ですが、写真に絵本が映り込む場合は「表紙のみ」とし、絵本の印象を変える恐れのある画像の加工は控えてください。お手数ですが、キャプション内にはかならず、「書名」「作者名」「出版社」を引用元としてお書き添え願います。
 
私たちがこうして絵本を味わえるのは、出版してくれた方々があってこそ。感謝と敬意を持って投稿していただけるよう、お願い申し上げます。
 

バトンは絵本の世界の入り口

絵本のバトンは、図書館の本のようにやぶっても弁償の必要はなく、補修方法もそのとき手にしている方に委ねられています。
 
絵本のバトンにとって、傷や汚れは愛された証。
本の扱いがまだ難しい小さな子にも、どうぞ安心して手渡してあげてください。
 
気に入った絵本に出会えたなら、新品を買って手元に残したり、贈り物にしたり…。
作者さんの他の作品や、同じ出版社の別の作品もぜひ読んでみましょう。
 
バトンを入り口に、絵本の世界を楽しんでくださいね。
 
絵本いっぱい

 

《自分の絵本をバトンに加える方法》

1)こちらからバトンカードをダウンロードのうえ、プリントしてください。
2)カードに「書名」「作者名」を書き込みます。
3)タグの欄には、「#EB絵本の名前」の形式でインスタグラムで検索する時に使うタグを書いてください。書名が長かったり、同じタイトルの絵本が他にもあるような場合は、「#EBいないいないばあ松谷みよ子」「#EBいないいないMM」など、組み合わせたり、書きやすい長さにアレンジしてください。
4)最初の読者として、一行目に「受け取った日(バトンを始めた日)」「ニックネーム」「メッセージ」を書き込み、裏表紙の裏に貼り付けます。
 
すでに他の方が同じ本を絵本のバトンとして提供していても大丈夫です。また、絵本であれば、ISBNコードのない自作の絵本もOKです。
 
絵本を読む

《注意》

バトンカードは手渡した相手だけではなく、不特定多数の目に触れる可能性があるものです。
ニックネームおよびアカウント名以外の個人情報の書き込みは避けてください。
絵本のバトンは読み聞かせと交流のきっかけをつくる方法の1つでしかありません。
当プロジェクトを通して生じたトラブルについて、法的責任をとることはできません。
バトンカードへの記入内容、ハッシュタグをつけた投稿の内容には、充分にご注意ください。

 

活動の趣旨をご理解いただいたうえで、感想やコメントを書かれる際は、むやみに個人情報を聞き出す行為や、攻撃的な発言のないようご配慮いただければ幸いです。

 

問題点のご指摘やお困りの際は、お気軽に絵本のバトンのメールアドレスまたはDMへご連絡ください。 

《バトンカードのダウンロード》

B5サイズのPDFファイルです。本のサイズが小さい場合は、縮小印刷したり、半分に切って分けて貼ったりしてください。
※ 改編・転載を希望される場合は、ご相談ください。 
バトンカード
バトンカード1枚目(797KB)
 
バトンカード2枚目以降(349KB) 

《絵本のバトンインスタグラム》

「絵本のバトン」はインスタグラム上にアカウントを持っています。
イベントでの活動の様子や、絵本にまつわる投稿、「#絵本のバトン」タグのついた投稿のご紹介もさせていただく場合がございます。
ぜひ、フォローしてお見守りくださいね。
 

・ネームタグから登録する方法

1)右下の自分のアイコンをタップ(プロフィールタブを選択)した状態で、上のバー右から三番目のアイコンをタップします。

 
2)表示された画面下部の「ネームタグをスキャン」をタップし、下の画像「絵本のバトン」のネームタグをスキャンしてください。
 
ehonnobagoninsta
☆ネームタグに対応していないバージョンをお使いの場合は、下記リンクか、@ehon_no_batonで検索をお願いします。
 
絵本のバトンInstagram:https://www.instagram.com/ehon_no_baton/

《お問い合わせ用メールアドレス》

ehon.no.baton☆gmail.com
 
※入力の際は☆を@に変更してください。 

《絵本のバトンfacebookページ》

https://www.facebook.com/ehon.no.baton/?modal=admin_todo_tour 

追伸

2018/4/19
このプロジェクトはまだスタートしたばかりです。
必要に応じてバトンカード内容は変わる場合がございます。ご了承ください。
 

《絵本作家、及び出版社の方へ》

「絵本のバトン」では、愛着があって「捨てるには惜しい」、ぜひ他の人にも読んでほしい絵本の回覧を行なっています。
 
絵本に最も親しんでほしい年頃ほど、本の扱いが難しく、本をダメにしてしまうことを恐れて、図書館の本を借りたり新品を与えるのに躊躇する親は少なくありません。
 
当活動は、破れてもらくがきしても、愛されたゆえの軌跡として歓迎することで、よりたくさんの子ども達が絵本と出会えるきっかけになると考えています。
 
回覧行為そのものでの著作者への還元はできませんが、子供が自由に絵本に触れる機会を増やし、裾野を広げることで絵本文化に貢献できるものと思っています。
 
「絵本のバトン」に提供される本は、不要だから古本屋に売られる本とは違います。
絵本がバトンとしてデビューすることは、愛されて、勧めたいと思われている証です。
 
どのような本が長く愛され、ボロボロになってもなお人の手に渡り続けるのか。身銭を切ってでも人に勧めたい、と思われているのか。
 
「#絵本のバトン」を検索することで、こうした今の親子の心の琴線を知ることもできます。
 
それは、絵本の作り手にとっても、あたらしい作品を生み出す参考になるのではないでしょうか。
 
当活動では、著作権法32条に則り、投稿のガイドラインとして、投稿に写り込む場合は表紙のみとし、書籍の情報を記するように注意を促しています。
 
投稿前に各々が出版社に問い合わせるのべきという観点もありますが、投稿者自身がそれを行うのは、現実的に不可能と判断し、注意喚起にとどめています。
 
投稿してくれる方は、手間をかけて無償の情報提供に協力してくださる方ですので、良識のある方と信頼しておりますが、万一不都合な点や、問題のある投稿がございましたら、ご遠慮なくDMまたはEメールにてご報告ください。
 
この活動が、作り手の方にとっても価値のある活動になるよう、全力で対応させていただきます。