2022年5月、「みんなのカメラ ミンカ」のウェブサイトは、「minca photo & raw」へとリニューアルしました。
これまでは、フォトレッスンや写真を使ったワークショップの開催を主に行ってきましたが、2020年のパンデミックを経て、時勢と家庭環境も変わり、気がつけば2022年。
今後は活動方針をみなおし、2025年ごろまではオンラインでの情報共有を中心に活動する見込みです。
以下に、その経緯と今後の方向性について書きました。よろしければお付き合いください。
パンデミックで揺らいだ、活動のねっこ
2020年のパンデミックで、変わってきたつながりのカタチ。
人を集めることに対して、想像を巡らせなければいけないことが増え、責任も問われるようになりました。
自分がワクワクすることで、人の心も躍らせたい。
それがねっこだったのに、今や関わる人が求めている安心の基準はいろいろ。考えるだけで気が重くなり、ミンカとして何かすることに、以前のように心が躍らなくなっている自分がいました。
今、心が弾むことってなんだろう?
仕事もストップした2020年。ときどき吹いてくる不安の風や、湧き上がってくる焦りが渦巻くなか、なんとか落ち着かせては、「これだ!」というものを見つけて走り、走っては違うと立ち止まるのくりかえし。
そんななか、徐々にわかってきたのは「何がしたい」「何になりたい」ということではなく、「こっちに行きたい」という、かすかな風向きのようなものでした。
同じ方角へ向かうものを探して
どこにたどり着くかわからない。でも、その方角に向かっているときの自分のこころは穏やかでいられる。抵抗がない、軽く、明るい体感がある。
それが、パーマカルチャーとコーチングです。

どちらもまだ、その道のプロではありません。それらの方法論に自分の世界観のすべてが重ね合わさっているわけでもありません。
ただ、同じ方角を向いていることはたしかで、それに自分の時間と意識を注ぐことが、この歩みをたしかなものにしてくれる、という感覚がありました。
正直な自分の望みを受け入れる
なにか学んだり情報に触れると、すぐにでも社会に対してアクションを起こしたい、という衝動が湧いてきます。一刻も早く、すべての力を注いで、形にしたくてたまらない気持ちになります。
でも、今できること、自分だからできることとは何か?と、深く向き合えば向き合うほど、見えてきたこともあります。
それは、身近な人といること、家をととのえること、思わぬ子どものあれこれにも、迷わず寄り添えること。
後悔しない今日を生きる、ただ1日1日をまっとうする、ごく個人的な満足を何よりも求めていることを自分が何よりも望んでいる、ということです。
結局のところ、いつでも家庭ファーストになれる、今の状態が今の自分にとってベストな選択だったのです。今は時間をかけてゆっくりと、子どもから手が離れた分だけ、少しずつ重心を外の世界に傾けていきたいと思っています。
動くのは今じゃない、今だからできることを
そんな現在地で、いま一番ワクワクしていること。
それは、その移り変わりの過程での気づきや学びを記録し、それが必要としている人に必要なときにつながる、アーカイブをつくることです。
変容の過程を残すという自分のための行為が、結果として同じような人の励ましになることを想像すると、心が弾みます。
「みつめる、から はじめる。」
これは、自分自身への言葉です。
サイト名に加わった「raw」は、「生の・未加工の・未処理の」という意味があります。デジタルフォトの世界で、現像して完成したイメージとして共有が可能になる前の画像データのことをRAW画像と呼ぶところからインスピレーションを受けてつけました。

過去の現実を閉じ込めた、「素」の画像。それはまだ世界と分かち合うことはできないけれど、多くの変容可能性を持っている状態です。
現在まだ過去記事しかありませんが、これから徐々に新しい記事を重ねることで、サイトの方向性や雰囲気も、立ち現れてくることと思います。
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まあ、平たく言えば、リニューアルとして内容を決めて一気に作り直すのではなく、当面実験しながら更新していきますよ、ということです!
「わかりやすいことが正義」のウェブ世界に思いっきり逆走していますが、圧縮しないからこその面白さもあるはず、な精神で、おおらかにおつきあいいただけたらうれしいです。
あ、ここで好きにする分、仕事は目的オリエントでガッツリやる主義なんで、撮影と執筆依頼はお気軽に!

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