とらないための子ども写真の撮り方:8日目

こんにちは!今年は健やかなるときも病めるときも、それなりに継続していくための持続可能な仕組みづくりをテーマに活動中のゆっかです。

というわけで、本日は前回前々回の熱量出し過ぎ分の調整回。

テーマは「ホワイトバランスで色をのせるときにキレイに仕上げるコツ」!一歩踏み込んだテクニックの話をします。

今回は簡単に、ホワイトバランスの数値を下げることは青側、上げることは黄色側と超便宜的に書いています。そもそもホワイトバランスって?を知りたい方は前回をご参照ください。

表面的なやり方メインの話ではありますが、単なるフィルター補正以上のテクニックや写真を作品として成立させるための基本の考え方にも触れています。とりあえず知っておくだけでレベル1くらいは上がるはずなので、今回も最後までお付き合い、よろしくお願いいたします!

ゆっか

知ってるだけで、仕上がりがガラリと変わるよ!

もくじ

色が乗るということは、色が混じることである

ホワイトバランスを変えることで、意図的に色を乗せることができるという話を前回しました。

青に寄せるか、黄色に寄せるか。これによって自分のまなざしの距離感、スタンスを自己主張を抑えつつささやかに表現できる…

そんな便利ツールなのですが、使うときにひとつ大きな注意点があります。

それは、色は混じると汚くなるということです!

赤いものに、青が乗ると、紫になります。
黄色いものに青が載ると、緑になります。

写真は情報量が増えれば増えるほど野暮ったくなるもの。それは距離や高さで表現される「主観的な視点」だけでなく、色も同じことです。

モノクロやセピアにするとなんか写真、かっこよく見えるのは、言ってみれば情報が少ないから

写真は基本、引き算です。

情報量いっぱいのリアルな視界から、いかに自分の求める表現とは関係ない情報をフレームアウト=引き算していくか、そこに作家性があるのです。

ゆっか

ここ(↑)、重要です…!

基本的に重ねたい色と同じ色の要素が多い写真を選ぶ

色を重ねることは、基本的には色のトーンを揃えることになるので、色を減らすことになります。しかし、重ねる色と真逆の色が存在する場合は、その色を濁らせ、逆に色をごちゃつかせる原因にもなります。

特にスマホで撮った普通のJPEGにとっての「ホワイトバランス」機能は、色のついたフィルターを写真に重ねるといった性質のもので、撮影のときにホワイトバランスを合わせて撮影した写真ほどスマートにはいきません。

そんな不利な状況下での調整で、大切なのは、はじめから重ねる色(青もしくは黄)の要素が多い写真を撮ること、です。

でも、そんなん撮るとき考えてないよーー!…ですよね。大丈夫です!ホワイトバランスの前にあるツールで調整するだけで、問題をやわらげることができます。

色を重ねる前に、色を減らせばいい!

重ねたい気分の色と、画像全体の色味が合わない…!
そんなときに試したいツール。それは、彩度調整です。

ホワイトバランスをいじる前に彩度を下げましょう。

ノーマルな状態でちょっと黄色寄りの写真に青を重ねると。。。

紫?どんな気分それ??中途半端な色は見るものを混乱させます。

そこで、上のように彩度を下げてから、改めて同じようにホワイトバランスを青側に調整。

彩度を下げることによって、混ざる色の成分が減り、ごちゃつき感が軽減しました!わかりやすいようにかなり強めにかけましたが、どのくらい効果をつけるかは、目指す表現次第で決めましょう。

ちなみに、黄色側に重ねるのは、そのままでも濁りません。わかりやすいように、上の写真の青と同じ分だけ黄色側に寄せています。夕焼けレベルの黄色さ。

もちろん、彩度を落としてからでもOK。いったん色味がほぼリセットされてるので、同じ分だけホワイトバランスを黄色に寄せても、落ち着いた印象です。気持ちを載せる、という目的なら、このくらいがちょうどいいかも?

ゆっか

正直、見本はやりすぎ感あります。ほんのちょっと、わかるかわからないかくらいの方がキレイだと思いますよ!

青も黄色もどっちもあるなら、部分処理が最強

Snapseedなどブラシで部分的に補正できるアプリがあるなら、重ねると汚くなるところだけ彩度を下げたり、部分ごとに逆方向にホワイトバランスを調整することもできます。

というか、わたしはJPEGのホワイトバランスは、基本的にほぼ部分調整で行っています。

こちらも例をご覧ください。調整前の画像です。青成分も、黄色成分も半々くらいありますね。

全体に青に寄せた場合。

黄色側に寄せた場合。

どちらも濁りが感じられ、ちょっと人工的な、わざとらしさが垣間見えます。

そこで、ブラシツールで青い部分には青、黄色い部分は黄色と、部分ごとにホワイトバランスを適用してみました。

部分調整にしても、やりすぎはわざとらしくなりますが、要らぬ情報=濁りを作らない!という意味ではこれがベストかな、と。

全体に均一にかけるより、効果がプラスに働く部分には強めにかけるなどの調整ができるので、色が混じっている場合は、これが最強だと思っています。

ちなみに、上の写真のように、最初から主張する色味が少ない被写体なら全体で調整しても、全く問題ないですよ。無駄な仕事はしないのが、(時間を)とらない写真の撮り方のモットーです。

ということで、今日はこれまで!。

次回も予告通り、スマホで色を正確に撮りたいときにできることについて書きます。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!

ゆっか

ブラシで部分色調整はスマホの画面の上で指を動かすだけ!やりはじめると楽しいので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

※この記事は、2021年3月にnoteに書いた内容を加筆修正したものです。

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