こんにちは!不安定な天気が続きますが、これを乗り越えればあっという間に夏休みですね。
今日はカメラ目線で笑顔の写真を撮る方法を紹介します。
夏休みは忙しいですが、親子が揃う、年末の年賀状に使える子どものベストショットを押さえるチャンスでもあります。
そんな貴重な機会を確実に思い出の一枚に変えるために押さえておきたいポイントをまとめました!
今回も最後までお付き合いよろしくお願いします!
親だからできること、親だからできないこと
さて、ベストショットを狙って撮り始める前に、基本的な考え方として意識したいことがあります。
それは、「子どもをカメラ目線で笑顔(しかもふざけてない程度で)にさせる」というのは、
子どもを大人の思う通りに動かす
という行為であるということです。
いきなりテンションを下げるようなことを言って申し訳ございません!
でも、子どものカメラ目線の笑顔の写真を撮るために、子どもをコントロールするのは、あくまで「美しい思い出」を作りたいという大人の都合。
だから、写真を撮ることで、子どもとの関係性を変えてしまったり、子どもの人格を傷つけてしまう手段は、それが効果的でも選ばないこと。
まずはじめに、これを意識しておくことが一番大事です。
この前提に立つとき、ふさわしい子どもへの働きかけにはいくつかの方法がありますが、親だからできることと、できないことがあります。
順を追ってご紹介していきましょう。
親じゃないからできる超強力な方法
子どもを笑顔でカメラ目線にする方法。
その中で最も強力なのは、「マジの笑いをとること」です。
簡単なクイズを連続で出して、その繰り返しの面白さや、最後にふざけた質問をして笑わせるテクニックは、その代表。
自分自身が子どもの頃、そんな面白いプロに遭遇したこともあるのではないでしょうか。
笑いのツボが似ている特定の年齢で、毎回違うお客さんを扱う子ども写真のプロのカメラマンにとっては、使うほどに磨きがかかる、最強の武器です。
小道具を使った、その人にしかできない必殺技、一発芸的なものもありますね。
「はーい!おじさんのココ(頭)見ててねー!」
と言って、帽子やカツラを取る(そして写真も撮る)とか。詳細はご想像にお任せしますが、ここまでくると、もはや芸人ですね。
これらは一発目はほぼ成功しますが、同じネタで毎回同じ相手を笑わせるのは至難の技。
ツボに入るとしばらくは飽きずにウケ続けてくれるんんですけどね〜(親がしんどい)
本物の芸人であれば、我が子に毎回新作を準備することもできるでしょうが、そうでなければ常に相手が初対面の関係だからこそできる方法といえるでしょう。
親がこれをやってしまうと、記念写真のたびに面白いことをしなくてはいけなくなってしまい、あとあと困る、大きな墓穴を掘ることに…(なるかもしれない)。
もし、仲間の集合写真など、絶対に外せない一世一代の機会があったときに、伝説になる覚悟で捨て身で挑む・・・というならアリかもしれませんが、基本的には使えない方法だと思って良いでしょう。
何度も使えないけど効果は抜群な方法はコレ
次に強力で、今度は家族でも使えるけど、何度も使えないし、繰り返し使ってはいけない方法を紹介します。
ズバリ簡単に言いましょう!それは、
モノやお菓子に注意を向けさせることです。
いかにも、教育上、よろしくないと言われそうな方法ですよね!!うん、できれば使いたくないヤツだったそれ!っていう。
使ったら最後、次にカメラを出したときに、「おかし!」と言われる恐怖…
でもどうしても、カメラに映る範囲から逃げ出してしまう、じっとすることができない、まだ説得が難しい3歳くらいまでの子どもの場合、あらかじめ準備しておいた小物をもたせたり、ちょっとしたお菓子を口に入れてあげる、という方法はかなり有効です。
結婚式の親族が揃った集合写真など、待つこともできない、さすがに親子で写らないわけにはいかないというときには、ぜひ積極的に使ってください。
繰り返し使える、ケンカにならない鉄板アイテム
では、繰り返し使えるものは何があるでしょうか?
オススメは折り紙で折った小物など、どう扱われても困らず、他の子どもが欲しがっても同じものをあげられて、写真で悪目立ちしないもの。
逆に他の子が欲しがる可能性が高く、写真のなかで目立ってしまう人間系のキャラモノは事態を悪化させる可能性もあるので、避けたほうが無難でしょう。
え?ケンカにならない?うちだけだったらすみません…!
わたしは、仕事で七五三を撮るときはいつも、千代紙で折った小物をいくつか(子どもの人数プラスα分)ポケットに入れていましたが、とても重宝しました。
折り紙は、現場でいくらでも量産できるので、ほんっと最強の鉄板アイテムだと思います。
他の子がいない、個人的な写真であれば、子どもが喜んで、かつ写真の雰囲気に合う小道具が便利です。
ドレスなら、冠とか、
着物なら和風のおもちゃとか。
やんちゃなお子さまなら、投げて壊れても支障がないものを、手作りしてもいいでしょう。
ちなみに、モノでもダメな場合は、ラムネなど、自然に溶ける系のモグモグしなくても食べられるものを口に入れてあげるといいです。集合写真の時の特例と同じですね(笑)
こうしたご褒美系も、年一回程度であれば、習慣化して問題になることはないと思います。
笑顔にするまでは無理かもしれませんが、どうしても集団で写真に写らなければならないことが分かっているときは、ポケットに準備しておくといざというとき、役に立ちますよ!
自宅で撮る記念写真ならこの方法が効く!
自分の家で記念写真を撮る場合なら、もっといい方法があります。
それは、音楽をかけること!
と、
いてほしい場所の目印を作ってあげること!
本人の好きな音楽をかけ、まずは楽しい雰囲気を作ります。流す道具がないなら、歌を歌ってあげるだけでもいいです。
目印は、マスキングテープ、イス、かわいい絵を描いた段ボールの板、乗って危なくなくて、子どもが魅力を感じられるものならなんでもOK。
個人的にはマステを推します…!シールでもいいですが、あまりかわいいと剥がして持っていかれることもあるので(笑)
親はカメラを構えてスタンバイし、そのいてほしい場所に来てくれた瞬間に、これもなんでもいいのでテンションが上がるような言葉をかけてこちらを向かせ、一発で仕留めます(連写モード推奨)!
子どもは同じ場所に1分いることはありません。活発なお子さんなら、写真は常に最初の一枚が勝負!です。
なので、ポイントは、子どもを呼ぶのは最後にすること。
舞台づくりとカメラの準備を完璧にした状態で、初めてそこに立たせ(座らせ)ることです。
ここ、今回の最重要ポイントです…!!
セッティングの段階で、子どもを呼んでしまうと、準備ができるころには飽きてしまうので、気をつけましょう!
また、屋外オンリーですが、少し大きい子ならジャンプさせるのは、写真映え以上に立ち位置を固定しつつ子どものテンションを保つのに効果があります。撮影、それ自体をアクティティ、遊びにしてしまうのですね。
スマホの場合、タイミングを合わせて撮ることは難しいので、日向で連写モードにして撮影してください。
一緒に写るなら物理的に笑わせても
あとよくあるのは、自分を含む親と子が一緒に写る写真を撮る(撮られる)とき。
このときは、ここぞとばかりハグしたりほっぺをくっつけたり、(筋力があれば)高い高いをしたり、スキンシップ遊びをするのがオススメです。
小さい子なら、脇腹をちょっとくすぐって物理的に笑わせて楽しい気分にしてあげてもいいと思います。
話がわかる子なら、カメラのレンズに近いもので子どもが知っているものを指差して「あれなんだろう?」と聞いてあげると、顔がカメラの方を向くので、カメラ目線の写真が撮れます。
家で三脚を立てて撮るなら、カメラの後ろに子どもが好む何かやポスターを貼って目線の置き場所を作ってあげてもいいでしょう。
「カメラを見てね」よりは確実に効果があるので、ぜひ試してみてください!
そのときは大人の都合でも、それだけの価値があるから
写真を撮る時間は、子どもと目と目を合わせて向き合える、普段はできない声がけもできる特別な時間。
繰り返しになりますが、「笑顔でカメラ目線」は大人の都合です。
でも仕上がった写真を日々家族の目の触れるところに置いたり、スマホの待受にしたりしてバーチャルに幼かった頃の子どもと見つめ合える環境を作ることを作ることは、親子がともに自己肯定感を高めたり、子どもがより大きくなったときに、初心に帰らせてくれる親の貴重な心の拠りどころになります。
どうか、これからの親子関係を良い方向に育みながら、撮影自体を「すてきな思い出」にできますように!
次回は兄弟姉妹がいる場合に、子どもたちの気持ちを揃えるポイント、子どもの育ちを大切にしながら笑顔の写真を撮るための言葉の選び方を紹介します!
ふたり以上の子どもの撮影は難易度も倍…!
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
※この記事は、2021年6月にnoteに書いた内容を加筆修正したものです。