前回までで子ども写真の基本的なポイントは一区切り。
今回は、雨の季節にちなんで、水を生かした写真の絵作りについてご紹介します。
夏は水の魅力を最大限に活かした撮影のチャンスがいっぱい!
ぜひ最後までおつきあいのほど、お願いいたします。
雨粒のついたガラスは最高の小道具
夕立や台風で、窓まで雨が吹き付ける日も多い夏。
雨の日は、おうち遊びを写真に撮るにも部屋は暗く、ほとんど自然光が使えないので、印象的な写真を撮りにくい、難易度高めのお天気です。
でも、窓ガラスの水滴は、スーパーフォトジェニック!
「雨、すごいね!」と、手あと(場合によっては口あとも 笑)べったりで外を覗き込む姿、あとの掃除が面倒でショックしかないですが、
その瞬間を写真に残せば、ちょっとはショックが相殺されるかもしれません。
ちょっとですがね… 笑
ちなみに、部屋から外に向かって撮る場合は、少しローアングルから撮って、明るく抜けるポイント(上の写真の場合、右上)を作ると、画面が決まりやすいので、お試しあれ。
水しぶき撮るなら、日向一択!!
梅雨明けして、水遊び解禁の季節になったら、ぜひ活用したいのが水しぶき。
水が玉になってはじけると、夏の最強の小道具になります。
ポイントは、水しぶきに光ががっつり当たる日向で撮ること。
光と向かい合って撮る「逆光」もいいですが、カメラと同じ向きから光が当たる方が、夏の水しぶきに関しては、成功率が上がるのでオススメです。
ポイントは、仕上げに画像調整で、全体を明るめにして、コントラストを上げることと、すこーし色のバランスをブルー寄りにすること。
8日目のホワイトバランスの使い方をぜひお試しください…!
真正面からの光で写真を撮ることは、NG例として紹介されがちですが、空は青く緑は濃くと、色も鮮やかに写る、夏らしさを見せるのにはぴったりな光の向き。ぜひ積極的に活用しましょう!
こども×水はイメージ重視で仕上げる
夏の水辺は美しいだけでなく、危険もいっぱい。
写真に残したいシーンも多いですが、常に写真のことまで考えてしまうと、脳のリソースが無駄に使われ、頭が疲れ過ぎてしまいます。
「こどもを溺れさせない」&「カメラ(スマホ)を濡らさない」という使命(?)を背負っている親として、同時に写真を撮るのは、それ自体がかなりの難題。
というわけで、水との写真では、はじめっからイメージ重視で撮る、顔は無視!と決めると気が楽です。
顔が写っている写真は、あとで余裕があるときに、記念写真を撮れば良いのです。ていうか、顔の写っている写真は、内輪でしか公開しないのですから、誰だかわかれば横向いてようが、目を瞑っていようが、それでOKと思います。
子ども(たち)の安全を確保しながら、子どもの表情も、水のしぶきの演出もバッチリな写真も撮るとか、無理ですから~!!
さっさと写真撮って、自分も楽しまなきゃね!
夕立の後の公園が美しすぎる件
さあ公園に行くぞ!と思ったら雨。あるいは着いたと思ったら雨でUターン。
そんなこともある夏の外遊び。
さらに帰り道、寝ちゃっておぶって雨とか、地獄を見ることもあるよね…
どうせ昼間は暑いので、いっそ、夕食先に作って、夕立が上がってから、公園に行くのはいかがでしょう?
というのは夕立あとの公園って、めっちゃ写真映えするのです。
できたての水たまり、そこに突き刺す、夏の傾きかけた陽の光。
そこに果敢に突っ込んで泥にまみれる子ども!!!
太陽が水に反射する角度から撮ると最強に美しくて、この先の大変さを完全に忘れられます!!!
(忘れていいのかはわかりませんが…。)
写真の段階では手だけで済んでいますが、そこで終わるはずがないことはご想像の通り(笑)。
でも、この光景は、まちがいなく最高の瞬間。美しい世界に包まれながら、子どもと過ごす道を選んでよかった、と人生の豊かさを噛み締められます。
あ、書き忘れました。夕食だけでなく、お風呂の支度もお忘れなく。
怒涛の夏、サクッとビビッドに残して走り抜けよう
母親にとっては何歳になっても、暑くて熱い、濃厚すぎる季節の夏。
本当に大変な季節ですが、第二の青春と思って、アツく駆け抜けて行けたらと思っています。
もっとアツくなれよ…(気温以外)!
次回のテーマは、カメラ目線で笑顔の写真を撮る方法。
禁じ手から奥の手までご紹介します…!ぜひ引き続きお付き合いくださいませ。
※この記事は、2021年6月にnoteに書いた内容を加筆修正したものです。